書籍・雑誌

【読書】フーゾク儲けのからくり

なかなか面白かったです。
フーゾクって元手が結構かかるけど、ヒットしたら本当に儲かるんだねえ。しかも、内容次第では元手も全然かからないのもある。
システムはもとより、経費や維持費がいくらかかるかとか、店長やボーイさんの給料はどれくらいかとか、長年風俗ライターやってる著者ならではのネタ満載で小説書くときには役立つかも。あくまでも今(2004年当時のこと)だけだけど。
(2004/09/25記・再掲)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【読書】刺青の男

10年ぶりくらいだったので忘れていたが、この本は私が読んだブラッドベリの中で一番好きな話「今夜限り世界が」が収録されていた。
それを初めて読んだのは、世紀末が訪れるまで10~15年というところだった。
ひょっとしたらノストラダムスの大予言が当たって1999年に世界は滅びてしまうかもしれない、と、ぼんやりと頭の片隅で思っている中・高校生は少なくはなかったと思う。
ただ、滅びてしまうかもしれない、という予感は、来るべき未来として確固とした確信を持ったものではなくて、めんどくさいこの世というものがすべてなくなってしまったらいいなという、逃避願望だったのだろうが。
「今夜限り世界が」はある夜のある夫婦の物語である。
読みさしの本をぱたんと閉じてしまうように、世界が終わってしまう。そんな夢をみんなが最近繰り返し見る。同僚や、ご近所さんも、大人はみんな見て、そうか、そういうこともあるかもしれない、と妙に納得している。
そして今夜がその夜だと主人公夫妻は確信しつつも、いつもと同じように平和につつましくベッドに入る。
というような話なのだが、どうも私の紹介文はよくないので機会があったら一読されることをおすすめする。
今回読み返してもこの話はやっぱり好きだったのだが、もう一つ、「ロケット」という最後に載っている短編もいいなあと思った。
くず鉄用の廃品ロケットを買い取ったジャンク屋の父親が、子ども達をそのロケットで宇宙旅行に連れて行くという話だ。宇宙旅行はべらぼうな値段がするので、まともにいけばひとり分のチケットしか買う金がない家族なのだが、みんなを連れて行くためにその父親はロケットの窓ガラスにスライドを仕込み、子ども達を「だます」わけだ。
昔は、なんだ、ただのごっこ遊びじゃないか、くだらない、みたいな感想を持っていたと思う。
でも今は違う。このジャンク屋のオヤジが素晴らしい人間に見える。
(2004/06/01記・再掲)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【読書】夜の子供たち

ルーマニアに医療ボランティアに行ったCDCの女医が、変わった遺伝性血液疾患の赤ん坊を養子にしてアメリカに連れ帰る。しかしその子を無理やり奪われ、その際、同居人の若い女性と元旦那も殺される。奪った相手は至近距離からショットガンで2発ぶち込んでも動いていたバケモノのような人間。女医は奪われた赤ん坊を追ってルーマニアへ……という、要するにドラキュラもの。
主人公は女医だが、合間にブラド・ツェペシュの独白も入る。このブラド・ツェペシュは歴史上では死んだことになっているが、実は現代になお生きながらえていて、闇の一族の長として君臨し、世界の政治経済を裏で操っていた。そろそろ死ぬべき時期かと次の公位継承の儀式を行うことになり、その公位継承者にあたるのが奪われた赤ん坊であった。
女医は、協力者のアメリカ人神父と闇の一族に敵対する龍の騎士団の一員であるルーマニア人の医学生とともに赤ん坊奪回を試みるが、実は医学生は裏切りもので死んだりして、すったもんだの末にドラキュラ城から赤ん坊を連れて元軍人の神父とともにヘリで脱出。ドラキュラ城は死んだ医学生の仕掛けた爆弾によって儀式のために集まった一族もろとも爆発。しかし、実はブラドはごくわずかな側近とともに無事脱出していた。ブラドはルーマニアの民を長年苦しめてきた闇の一族など滅びてもよいと思っていたのだった……というようなオチ。
話自体は可もなく不可もなくといったところなんだろうが、どうしてこんなに読後に不満が残るのか考えてみた。
1.上巻の方では、CDC勤務という設定を活かしてちょっと科学的なアプローチが試みられるかと思ったが、たいしたこともなく期待はずれに終わった。
2.女医の赤ん坊に対する母性愛(?)がとってつけたような感じ。うそ臭い。
3.元旦那とか裏切り者の医学生とか神父とか、男性の主要なキャラはとても魅力的なのに、主人公の女医に魅力がいまいちない。
4.ブラド・ツェペシュがご都合主義。現代のブラドと、物語中で語られる、自分がトランシルバニア公として生きていた時代のブラドの行動や思考にギャップがありすぎて、ご都合主義っぽい。
といったところだろうか。
あまり面白くなかったので容赦なくネタばらししてみた(にやり)。
(2004/06/07記・再掲)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【読書】屍鬼

1巻の半ばで、やーっと死人が出て面白くなってきました(不謹慎)。
前半は村の人々がたくさんたくさーん出てくるので、頭が変形スポンジになりそうでした。
思えば12国記もシリーズ第1巻はちょっとテンポが悪かったような記憶があります。
小野不由美さんはスロースターターなんでしょうかね。
でもエンジンかかったら、アフターバーナー入っちゃうんですけどね。
というわけで、屍鬼1巻読了。
役者も揃って、面白くなりそうです。
(2004/06/10記・再掲)

「屍鬼」は土曜日中に4巻半ばまで、今日は5巻のラストまで一気にいってしまいました。
いやー、ひさびさに面白い小説読んだわー。
面白い映画とか小説とかに触れると、完全にふつーの読者になってしまいます。こういうときって幸せですねえ。
「屍鬼」はとにかく登場人物が多くて人間関係も(読み飛ばせるけど)複雑なので、作者はちゃんと地図とか作って、居住者の氏名年齢性格血縁関係その他もろもろ書き込んだりしてるんだろうなと思うと、ぞっとします。
副業でマイナーな小説書いてる寺の2代目静信、村に1軒しかない医院の2代目敏夫の2人を軸に、突然村に引越してきた兼正(屋号)の屋敷の娘の沙子、田舎暮らしに憧れてやってきた結城(父)や、親はともかく本人は都会に戻りたい高校生の息子の夏野、ひとつ年上の仲良し恵を村を襲った災厄により失った中学生かおりと小学生の弟昭、寺男の光男、看護婦の律子、とにかく多くの人物が絡みます。
登場人物が多いせいで、同じ段落の中でいきなり視点がその場面に登場する人物AからBへと変わったりもして、最初はちょっと読みにくいしなんとかならないものかと思ったりもするけども、後になればなるほどそんなことはどうでもよくなるくらい面白い。面白いという言い方は不謹慎かもしれないが。
発端は8月のある日、田舎の村の、そのまた奥の小さな集落の住人3人がほぼ同時に死亡しているのが見つかったこと。独居のひとりは野犬に食い散らされ、老夫婦の夫は腐乱死体で見つかった。検死の結果、妻が死んだのは発見された日の未明。つまり、妻は夫の死体と数日過ごしていたことになる。
これがきっかけのように、村のあちこちで伝染病のように広がる謎の貧血症状。これはただの夏風邪か夏ばてだろうと思っていると3~4日で劇的に悪化して内臓不全を起こして死ぬ。若かろうと年寄りだろうと次々と死ぬ。
狭い村でお互い暑苦しいくらいの近所づきあいをしているはずなのに、突然何の予告も挨拶もなしに夜逃げのように夜中に引っ越していくもの、失踪するものもあとをたたない。
なにかがおかしい。とは思っても原因がわからない。手が打てない。調べれば調べるほど何かおかしい、どんどん状況は悪くなっていくという予感ばかりが募っていき、ついに――という、要するに吸血鬼ものなんですが、ネタがわかっていても面白いもんは面白いんですよねえ。
私としては、悲劇は色々あるけど、ハッピーエンドだと思っています。特に静信と沙子にとっては。
でも自分に性格や行動パターンが近くて共感できるのは、静信よりは敏夫かなぁ。
仏教では逆縁と言いますが、「屍鬼」には子どもが死んで、親が残されて悲嘆にくれるシーンが多くて、今まではそういうシーンがちょっと辛かったのに今回は割と普通に楽しめたのはやっぱり弟が突然死んでから3回忌を迎えたせいかなあと思ったり。葬式のときお坊さんがゆってたけど、ほんとに3回忌くらいで落ち着くもんですねえ。
(2004/6/13記・再掲)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【読書】AV女優、AV女優2

高校中退とか元ヤンキーとかヤンキーじゃなかったけど学校はほとんど行ってませんみたいな人も確かに多いけど、(インタビュー当時)現役女子大生とか生粋のお嬢もいる。
片親でとか両親がいないというような人も確かに多かったが、両親健在で親と仲の良い人もいるし、あんな人たちどうなったっていいと吐き捨てる人もいる。
男性経験だって5人の人もいれば700人というツワモノもいる。
AV女優といっても、本当にいろいろだ。色んなタイプの人がいる。ただ共通するのは、みんな気が強いということかな。あとなぜか元ソフトボール部員率が高いのはなぜなんだろうか。
特に印象に残っているのは刹奈紫之さんのインタビュー。
小学生時代からパタリロでやおいに走り、小学生にして同人女子になった彼女は女子高生のお姉さんたちと一緒に同人誌を作り、打ち上げでみんなでオナニー大会やったり、中学のときにコミケで知り合った女性漫画家(商業誌作家かどうかは不明)の仕事場に行ったらアシスタント嬢たちがコスプレしてレズったり浣腸したり脱糞したりしていた(てか、そんな作家いるのかほんとに?)わけなんだが、そういう環境にすんなりなじみ、女子高に進学したはよいものの先輩同級生手当たり次第に道具使ってやりまくりだったらしい。……腐女子とはよくいったものだ。
レズの隠れ蓑に男と付き合っておけと女性漫画家に入れ知恵されて、付き合った男がとんでもない勘違い男で、その男にまとわりつかれて困った刹奈さんがそのことを女性漫画家に相談すると、騙して連れて来いというので連れて行き、女性アシスタントが妖しく絡み合っている仕事場で、縛って尻と口を犯して、5時間後に遠くの畑の中に裸のまま捨ててきたそうな。
インタビュアーと同席していた掲載誌の編集者が「その話、作ってない?」と聞くと、素で驚いてなんでそんなこと聞くの?という顔で「いいえ」と言ったそうな。
その後、彼女がどうなったか気になったので「刹奈紫之」で検索かけてみた。
………やっぱり彼女はホンモノでした(滝汗)
マニア系のビデオの女優兼監督として健在なようだ。
レズはともかくスカトロ……スカトロはねえ。ちょっと苦手かな。
小説の資料にはなったようなならんかったような。でも面白かった。
面白かったけど、所詮、男性向けの雑誌営業用のインタビューなので、どこまでほんとのことしゃべってんのかなあ?という気はする。AVに出た本当の理由を書かないでくださいと言って語った人もいたし。もちろんその部分は書かれてはいないんだけど。
(2004/06/21記・再掲)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【読書】69

やー、楽しかった。村上龍でこんなに無邪気で楽しいのって珍しいですね。
1969年は自分はまだ生まれたばかりくらいで、昔(10年前くらいか?)読んだときは60年代の文化や音楽といったものがよくわかっていなかったこともあってか、それとも自分が中途半端に主人公の年齢(17歳)に近かったこともあってか、ここまでは楽しめなかったような気がする。
高校3年生の頃が、32年間生きてきて3番目に楽しかった人って羨ましい。
私が高校生やそこらの頃って、どん底でしたからねえ。精神状態が。
(2004/06/24記・再掲)

| | コメント (0) | トラックバック (0)