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【映画】スティング

一文に要約するなら、オッサンスキーでワキヤクスキーの私には、パラダイスな映画だった。

映画自体は1974年の制作ですが、舞台となっているのは1936年、つまり世界大恐慌の直後くらい。作中のシカゴがどことなくうらぶれた雰囲気なのはそのせい。
世界的恐慌の数年後という現在に似ながらも、今の世相よりなんとなくのどかな雰囲気がするのは、BGMで流れるラグタイム(という音楽のジャンル)のせいかもしれない。ラグタイムは希望あふれる新世紀になったばかりの頃、流行ったそうだ。

どの人物をとっても、カタキ役のロネガンや刑事ですら、典型的でわかりやすくて、そして魅力的。
キャラ造形にしてもストーリーにしてもオチにしても、わかりやすいというのはエンターテイメントとして非常に大切だと思う。
オッサンスキーな私には、フッカーとゴンドルフどっちを選ぶかと問われれば、躊躇なく後者だが、フッカーはフッカーで、若さというかバカさというか、あれもそれなりに魅力的。特に笑顔にはくらっとくる。ちょっとブラピに似てるよねって話もあったけど、顔立ちも同系統だし、表情、特に笑顔の性質が似てる気がする。
ロバート・レッドフォードの出てる映画ってあまり見たことないけど、そういえば「スパイ・ゲーム」でブラピとレッドフォードは共演していた。レッドフォードはCIAエージェント・ブラピの上司役で、これがまたすっげー渋くてカッコイイ。落ち着いてはいたけれど、相変わらず笑顔も魅力的で。
あとゴンドルフの情婦ビリーも美人じゃないんだけど、なんかいい感じの色っぽさでよかった。年取るとああいうおばちゃんの魅力がわかるようになってくるのだ。世界は広がるぜ。

笑顔というか表情について。
フッカーは若いから表情がぱっと変わる。
ゴンドルフとか他のおっさん連中は、笑うときもじんわり時間かけて笑う。年取ると単純に筋肉の動きがスローになるのかもしれないが、その間合いに、映画を見る人間はいろいろ考えてしまうのかもしれない。裏ではこんなこと考えてるんじゃないかとか。
ロネガンなんか笑った顔すら怖いみたいなところがあって、要は目が笑ってないってやつだが、例えばそれを小説で表現するとき「目が笑ってない」だけだとつまんない、だったらどう表現したらいいだろう?なんてことを見ながら考えていた。


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