« 【映画】東京ゾンビ | トップページ | 【映画】ワールドトレードセンター »

【映画】父親たちの星条旗

元々スピルバーグが映画化権押さえていたのを、イーストウッドが原作にほれ込んで交渉したら「先輩、監督やっていいっスよ」ということになって出来上がったのが、この作品。
スピルバーグも製作として参加していて、プライベートライアンの技術がさらにパワーアップして生かされているらしい、ということで期待しつつ、11月1日の夜、見に行って参りました。

先の日記にも書きましたが、いい映画です。ただし、かなりわかりにくいので、6点。
大きなスクリーンもよいですが、レンタルしたりして何度か見たほうがわかりやすくてよいかもしれません。

主要な登場人物は3人。その中でも特に主要な人物は、後に葬儀社を経営することになるドクこと衛生兵ジョン・ブラッドリー。
年老いたドクが病に倒れ、その息子が荷物を整理しているときに見つけた写真や勲章などについて調べていく、というのが根底のストーリーらしいですが、それに沿って話が流れていくわけではないし、色んな人や人名が出てきます。おまけに現代では年取ってるので、若い頃の誰が現代の誰やらわからず、ますます混乱していきます。
ちなみに主要な登場人物のあと2人は、インディアンのアイラ・ヘイズ、お調子者のレイニー・ギャグノン。
見に行く方は、胸を抑えて倒れる葬儀社の社長=ドク、アイラ、レイニーをメインにおさえておくとよいです。

主要の時系列は、硫黄島での戦闘、その後ヒーローとして国債購買キャンペーンに参加させられている頃、老後(現代)。
これらがフラッシュバックやらカットバックやらでぐちゃぐちゃで時系列の中でも時間が前後したりして、映画を見ている人に対する何かの試練か挑戦のような気がしてくるほどです。

でも、ネタは非常にいいんですよ。
「硫黄島の星条旗」(ジェイムズ・ブラッドリー、ロン・パワーズ共著)で文春文庫で出ているので、見かけたら読んでみたいです。

戦争のバカバカしさは、人がたくさん亡くなる無残な戦闘シーンだけに感じるものではありません。
ご都合主義で半分デッチあげのような、空虚なヒロイズムに満ちた平和な本国のお祭り騒ぎの中で、無力感にとらわれていく若い主人公たちが哀れでなりません。(例外もいますが)
スピルバーグが参加してるから派手かと思っていたら、意外なほど抑え目だった戦闘シーンも迫力はあってよかったし、ラストシーンの映像と台詞は心に染みます。

映画ではがんばってましたが、硫黄島で(というより太平洋戦争の陸戦で)アメリカ軍の被害が甚大だった理由の一つは、銃は持てども撃てなかった、からだそうです。
なので現在では、反射的に撃つように訓練しているそうです。
戦場で生き残るためには必要なことなのかもしれませんが、そのせいで起きている不幸な事故はないのか。気になります。

あとグロに関しては、プライベートライアン(のノルマンディ上陸シーン)がダメな人はダメです。ああいうシーンは少なくはないです。
一箇所、壕の中に入って行ったときに、懐中電灯で一瞬照らされる自決した日本兵の遺体。あれは本当に悲惨でした。
それらが誰なのか。どんな人生を背負っていたのか。
12月に公開される「硫黄島からの手紙」の伏線ではないかとちょっと思ってます。
(映画館にて鑑賞。2006/11/06記・再掲)

 

|

« 【映画】東京ゾンビ | トップページ | 【映画】ワールドトレードセンター »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/521285/48101354

この記事へのトラックバック一覧です: 【映画】父親たちの星条旗:

« 【映画】東京ゾンビ | トップページ | 【映画】ワールドトレードセンター »