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【読書】夜の子供たち

ルーマニアに医療ボランティアに行ったCDCの女医が、変わった遺伝性血液疾患の赤ん坊を養子にしてアメリカに連れ帰る。しかしその子を無理やり奪われ、その際、同居人の若い女性と元旦那も殺される。奪った相手は至近距離からショットガンで2発ぶち込んでも動いていたバケモノのような人間。女医は奪われた赤ん坊を追ってルーマニアへ……という、要するにドラキュラもの。
主人公は女医だが、合間にブラド・ツェペシュの独白も入る。このブラド・ツェペシュは歴史上では死んだことになっているが、実は現代になお生きながらえていて、闇の一族の長として君臨し、世界の政治経済を裏で操っていた。そろそろ死ぬべき時期かと次の公位継承の儀式を行うことになり、その公位継承者にあたるのが奪われた赤ん坊であった。
女医は、協力者のアメリカ人神父と闇の一族に敵対する龍の騎士団の一員であるルーマニア人の医学生とともに赤ん坊奪回を試みるが、実は医学生は裏切りもので死んだりして、すったもんだの末にドラキュラ城から赤ん坊を連れて元軍人の神父とともにヘリで脱出。ドラキュラ城は死んだ医学生の仕掛けた爆弾によって儀式のために集まった一族もろとも爆発。しかし、実はブラドはごくわずかな側近とともに無事脱出していた。ブラドはルーマニアの民を長年苦しめてきた闇の一族など滅びてもよいと思っていたのだった……というようなオチ。
話自体は可もなく不可もなくといったところなんだろうが、どうしてこんなに読後に不満が残るのか考えてみた。
1.上巻の方では、CDC勤務という設定を活かしてちょっと科学的なアプローチが試みられるかと思ったが、たいしたこともなく期待はずれに終わった。
2.女医の赤ん坊に対する母性愛(?)がとってつけたような感じ。うそ臭い。
3.元旦那とか裏切り者の医学生とか神父とか、男性の主要なキャラはとても魅力的なのに、主人公の女医に魅力がいまいちない。
4.ブラド・ツェペシュがご都合主義。現代のブラドと、物語中で語られる、自分がトランシルバニア公として生きていた時代のブラドの行動や思考にギャップがありすぎて、ご都合主義っぽい。
といったところだろうか。
あまり面白くなかったので容赦なくネタばらししてみた(にやり)。
(2004/06/07記・再掲)

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