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【映画】悪霊喰

ネットでの評は非常に悪いんですが、それは映画会社のプロモーションが下手だったんだろうと思います。
この作品をホラーとしてみてはイカンだろ。ネタはオカルトだけど、感覚的にはアザーズと同系統だし。アザーズもゴシック・ホラーとされてるがそれもなんか違うと思うなあ。自分としてはサスペンス系ドラマかな。
邦題も最悪。原題は「SIN EATER」。罪喰い、すなわち原罪を喰らうモノ。
罪喰いは臨終のときに神父のように最期の儀式を行い、死にゆく者の罪を全部罪喰いが背負う。額に十字架を置いて、死にゆく人の胸に塩とパンを置いて、その塩とパンを食べることによって他人の罪を食う。
その行為は「罪を許す」という点において、やってることは神と同じ。だから、神を冒涜していることになり、キリスト教において、罪喰いは吸血鬼のように呪われた存在というわけだ。罪喰いでいる間は年をとることもなく、死んだ人間の罪と一緒入ってきた知識と一緒に、自殺することも叶わず、何百年の孤独を生きることになる。
ルネサンスの頃からずっと生きてきた罪喰いイーデンという男が、主人公の司祭アレックスに目をつけて、アレックスを罪喰いにし、自分を殺させようと画策する。
イーデンが罪喰いになったのも、異端としてキリスト教徒として破門されたが、神を信じて神のために聖堂を作ろうとしていて事故にあって死にかけた兄の魂を救うため。司祭も自殺で死にかけた恋人を救おうとして罪喰いの儀式をする。
どちらも愛する人の魂を救いたいだけだったのに、呪われた存在として永遠に断罪される。実に切ない話なのだ。
そして、私の萌えポイントを的確にピンポイントで爆撃する映画だったのである……。
まず、イーデン。ケイゾクにおける渡部篤郎扮する真山刑事に少しにているかな。もうそれだけでダメっす。好みっす。
人生に対してなげやりなようで、でも大事な何かを捨てられなくて人生投げたいけど投げられない、みたいなアンビバレンツに苛まれている男の人ってセクシーだわ……v 現実にそういう人がいたら、絶対面倒なタイプなんで敬遠するけどな。
次に司祭アレックス。カラーをとった神父服というのがあれほど色っぽいものだったとは知らなんだ……神父萌えっすよ、神父萌え!
それはさておき、カラーをとった神父服の意味するものとは何か。純粋性が汚されていく背徳性なのかな。他人のためではなくて恋人のために生きていく意思表明、しかし神父以外の生き方を知らない、神父としてしか生きられない、これもアンビバレンツ萌え?
団鬼六が言ってたけど、羞恥心のない女はダメなんだってさ。私は羞恥心ないほうなんで、そのインタビュー(だったと思う)読んだときはムッとしたけど、色気がないのは事実なんで反論はできなかった。
カラーをとった神父服ってのは、恥の象徴なのかもしれない。自分のやっていることが間違いではないと自信を持っているけれども、恥じている。だからカラーだけを外しているってことなのかもしれない。つまり、私も羞恥心に萌えってこと?
カラーを外した神父服って、黒いシャツに黒いズボン、中途半端な丈の黒いコートという、そんなにとっぴでもなんでもない服装なんだけどな……。
意外なところに自分の萌えポイントが見つかってびっくりした映画。女性には割とお勧めかもしれない。
(レンタルにて鑑賞。2004/09/25記・再掲)

追記:主人公の司祭アレックス役は先日早世したヒース・レジャーです。もったいない人を亡くしました。

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