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【読書】屍鬼

1巻の半ばで、やーっと死人が出て面白くなってきました(不謹慎)。
前半は村の人々がたくさんたくさーん出てくるので、頭が変形スポンジになりそうでした。
思えば12国記もシリーズ第1巻はちょっとテンポが悪かったような記憶があります。
小野不由美さんはスロースターターなんでしょうかね。
でもエンジンかかったら、アフターバーナー入っちゃうんですけどね。
というわけで、屍鬼1巻読了。
役者も揃って、面白くなりそうです。
(2004/06/10記・再掲)

「屍鬼」は土曜日中に4巻半ばまで、今日は5巻のラストまで一気にいってしまいました。
いやー、ひさびさに面白い小説読んだわー。
面白い映画とか小説とかに触れると、完全にふつーの読者になってしまいます。こういうときって幸せですねえ。
「屍鬼」はとにかく登場人物が多くて人間関係も(読み飛ばせるけど)複雑なので、作者はちゃんと地図とか作って、居住者の氏名年齢性格血縁関係その他もろもろ書き込んだりしてるんだろうなと思うと、ぞっとします。
副業でマイナーな小説書いてる寺の2代目静信、村に1軒しかない医院の2代目敏夫の2人を軸に、突然村に引越してきた兼正(屋号)の屋敷の娘の沙子、田舎暮らしに憧れてやってきた結城(父)や、親はともかく本人は都会に戻りたい高校生の息子の夏野、ひとつ年上の仲良し恵を村を襲った災厄により失った中学生かおりと小学生の弟昭、寺男の光男、看護婦の律子、とにかく多くの人物が絡みます。
登場人物が多いせいで、同じ段落の中でいきなり視点がその場面に登場する人物AからBへと変わったりもして、最初はちょっと読みにくいしなんとかならないものかと思ったりもするけども、後になればなるほどそんなことはどうでもよくなるくらい面白い。面白いという言い方は不謹慎かもしれないが。
発端は8月のある日、田舎の村の、そのまた奥の小さな集落の住人3人がほぼ同時に死亡しているのが見つかったこと。独居のひとりは野犬に食い散らされ、老夫婦の夫は腐乱死体で見つかった。検死の結果、妻が死んだのは発見された日の未明。つまり、妻は夫の死体と数日過ごしていたことになる。
これがきっかけのように、村のあちこちで伝染病のように広がる謎の貧血症状。これはただの夏風邪か夏ばてだろうと思っていると3~4日で劇的に悪化して内臓不全を起こして死ぬ。若かろうと年寄りだろうと次々と死ぬ。
狭い村でお互い暑苦しいくらいの近所づきあいをしているはずなのに、突然何の予告も挨拶もなしに夜逃げのように夜中に引っ越していくもの、失踪するものもあとをたたない。
なにかがおかしい。とは思っても原因がわからない。手が打てない。調べれば調べるほど何かおかしい、どんどん状況は悪くなっていくという予感ばかりが募っていき、ついに――という、要するに吸血鬼ものなんですが、ネタがわかっていても面白いもんは面白いんですよねえ。
私としては、悲劇は色々あるけど、ハッピーエンドだと思っています。特に静信と沙子にとっては。
でも自分に性格や行動パターンが近くて共感できるのは、静信よりは敏夫かなぁ。
仏教では逆縁と言いますが、「屍鬼」には子どもが死んで、親が残されて悲嘆にくれるシーンが多くて、今まではそういうシーンがちょっと辛かったのに今回は割と普通に楽しめたのはやっぱり弟が突然死んでから3回忌を迎えたせいかなあと思ったり。葬式のときお坊さんがゆってたけど、ほんとに3回忌くらいで落ち着くもんですねえ。
(2004/6/13記・再掲)

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