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2008年8月

【映画】悪霊喰

ネットでの評は非常に悪いんですが、それは映画会社のプロモーションが下手だったんだろうと思います。
この作品をホラーとしてみてはイカンだろ。ネタはオカルトだけど、感覚的にはアザーズと同系統だし。アザーズもゴシック・ホラーとされてるがそれもなんか違うと思うなあ。自分としてはサスペンス系ドラマかな。
邦題も最悪。原題は「SIN EATER」。罪喰い、すなわち原罪を喰らうモノ。
罪喰いは臨終のときに神父のように最期の儀式を行い、死にゆく者の罪を全部罪喰いが背負う。額に十字架を置いて、死にゆく人の胸に塩とパンを置いて、その塩とパンを食べることによって他人の罪を食う。
その行為は「罪を許す」という点において、やってることは神と同じ。だから、神を冒涜していることになり、キリスト教において、罪喰いは吸血鬼のように呪われた存在というわけだ。罪喰いでいる間は年をとることもなく、死んだ人間の罪と一緒入ってきた知識と一緒に、自殺することも叶わず、何百年の孤独を生きることになる。
ルネサンスの頃からずっと生きてきた罪喰いイーデンという男が、主人公の司祭アレックスに目をつけて、アレックスを罪喰いにし、自分を殺させようと画策する。
イーデンが罪喰いになったのも、異端としてキリスト教徒として破門されたが、神を信じて神のために聖堂を作ろうとしていて事故にあって死にかけた兄の魂を救うため。司祭も自殺で死にかけた恋人を救おうとして罪喰いの儀式をする。
どちらも愛する人の魂を救いたいだけだったのに、呪われた存在として永遠に断罪される。実に切ない話なのだ。
そして、私の萌えポイントを的確にピンポイントで爆撃する映画だったのである……。
まず、イーデン。ケイゾクにおける渡部篤郎扮する真山刑事に少しにているかな。もうそれだけでダメっす。好みっす。
人生に対してなげやりなようで、でも大事な何かを捨てられなくて人生投げたいけど投げられない、みたいなアンビバレンツに苛まれている男の人ってセクシーだわ……v 現実にそういう人がいたら、絶対面倒なタイプなんで敬遠するけどな。
次に司祭アレックス。カラーをとった神父服というのがあれほど色っぽいものだったとは知らなんだ……神父萌えっすよ、神父萌え!
それはさておき、カラーをとった神父服の意味するものとは何か。純粋性が汚されていく背徳性なのかな。他人のためではなくて恋人のために生きていく意思表明、しかし神父以外の生き方を知らない、神父としてしか生きられない、これもアンビバレンツ萌え?
団鬼六が言ってたけど、羞恥心のない女はダメなんだってさ。私は羞恥心ないほうなんで、そのインタビュー(だったと思う)読んだときはムッとしたけど、色気がないのは事実なんで反論はできなかった。
カラーをとった神父服ってのは、恥の象徴なのかもしれない。自分のやっていることが間違いではないと自信を持っているけれども、恥じている。だからカラーだけを外しているってことなのかもしれない。つまり、私も羞恥心に萌えってこと?
カラーを外した神父服って、黒いシャツに黒いズボン、中途半端な丈の黒いコートという、そんなにとっぴでもなんでもない服装なんだけどな……。
意外なところに自分の萌えポイントが見つかってびっくりした映画。女性には割とお勧めかもしれない。
(レンタルにて鑑賞。2004/09/25記・再掲)

追記:主人公の司祭アレックス役は先日早世したヒース・レジャーです。もったいない人を亡くしました。

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【読書】フーゾク儲けのからくり

なかなか面白かったです。
フーゾクって元手が結構かかるけど、ヒットしたら本当に儲かるんだねえ。しかも、内容次第では元手も全然かからないのもある。
システムはもとより、経費や維持費がいくらかかるかとか、店長やボーイさんの給料はどれくらいかとか、長年風俗ライターやってる著者ならではのネタ満載で小説書くときには役立つかも。あくまでも今(2004年当時のこと)だけだけど。
(2004/09/25記・再掲)

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【映画】2LDK

好きなラジオ番組での紹介を聞いて是非とも見たくなった。小池栄子好きなんで借りたっちゅーのもある。
家庭内にあるものでどれだけ殺し合いができるかというコンセプトで撮影されたらしいが、短期間の撮影中に主演女優2人が次々とインフルエンザにかかり、40℃前後の熱の中で演技しているので本気で目がイっていて、それがかなり良い。
あるタレント事務所の社長の愛人が住んでいた2LDK、愛人と別れたあと、事務所の寮に流用してしまったという設定。かなり変な部屋です。インテリアが。
そこに住むのは、野波麻帆演ずる自称映画女優ラナ(映画について延々語るがいかにもバカっぽい)と小池栄子演ずるB級アイドル希美(早稲田卒。暗い・怖い・処女)。その2人が同じオーディションを受けた夜の話がこの映画。
最初は仲良さげにリビングでメシ喰ったりしているかに見える2人だが、その意識下のお互いに対する毒づきようはすごい。実際にファイトしているシーンよりも、こっちの方がもっと怖いかも。特に男の人は。
でも女の子は「わかるーこういう人(たち)っているよねー(他人事かよ?)」って言うと思うよ(笑)
オチは予想通りといえば予想通りだし、普通はそこまでやってれば死んでるだろ?という突っ込みはあるが、なかなか良い。
特に、女性不信になりたい男性にはレンタルをお勧めしておく。
(レンタルにて鑑賞。2004/09/25記・再掲)

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【映画】昭和歌謡大全集

原作が村上龍なんですが、彼が監督してないからこの出来だったのではないかと。
村上龍は映画好きみたいだし、監督もしたがるけど、やめといたほうがいいみたいだね。
この映画はキャスティングがいい。ガキ軍団、おばさん軍団(というにはキレイどころが揃いすぎているが)はともかく、脇役の原田芳雄、古田新太、市川実加子、非常にいいね。
安藤政信ってあいかわらずキレイな顔してるなあ。専門学校生やるにはちょっと薹がたちすぎてるような気もするが。
ただ、映画にしてみてちょっと思ったけど、村上龍って女の人を描くのは案外下手なんじゃなかろうか。女子高生は別ね、あれは女子高生という生きもので女じゃないから。男の側から見た女というのを描くのは、村上龍は上手いと思う。でもある程度の年齢になった女を描くのはどうかなと。原作を読んでいないのでよくわからないが、おばさんたちの描き方に何かが足りない気がする。
(レンタルにて鑑賞。2004/09/25記・再掲)

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【映画】ファインディングニモ

面白かったし、単純な中に色々な問題が詰め込まれていて、よく出来てた。というのはわかる。
でも単純に、友人宅で途中までしか見てない「アイス・エイジ」の方が笑えると思う。
友人宅では「お母さん! あの子ども怖かったねー!!」と歯科医の姪っこが話題になっていたようだ。
確かにあれは怖いよ。矯正器具つけた人って怖いよ。踊る捜査線の映画の方の小泉今日子とかね。なんでなのかな?
(レンタルにて鑑賞。2004/09/25記・再掲)

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【アニメ】プラネテス

以前お勧めされたんで見てみる。原作もちょびっと読んだことあったし。
タナベ嫌い。第1話の印象悪すぎ。
ブラックジャックによろしく(漫画の方。話としてはよくできてるし、良い作品だとは思うけど)も同じ理由で読んでてムカついたんだけど、私は仕事をしていてプロ意識のない(低い)人って嫌いなんだな。人としてのモラルはもちろん必要だけど、正義とか悪とか自分がどう生きるべきかとか、他の人間の生死に関わらないレベルのモラルより、人間の生死に関わる仕事であるならなおさら仕事を確実にできるようになるのが先でしょう。権利を主張するなら、まず義務を果たせ。文句があるなら、一人前になってから言えっちゅー話ですな。
アニメで観るよりは漫画読んだ方がいい作品のような気がする。アニメは時間がかかりすぎてどうも面倒くさい感じがする。
(レンタルにて鑑賞。2004/09/25記・再掲)

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【映画】マイ・ビッグ・ファット・ウェディング

ギリシャ人の家庭というのは、家長である男が一番偉くて、女は家族の面倒を見るのが勤め……っていつの時代だそれって突っ込みたくなるが、現代アメリカってのが怖い。
なんかっつっちゃあ、一族郎党集まってあーだこーだと大騒ぎ、それがギリシャ人らしい。そんなギリシャ人として生まれた女はギリシャ人の男と早く結婚してたくさん子どもを産むのが義務。
しかし主人公トゥーラはそんなことには興味がもてない30歳にして早くも老け込みがちな女性。そんな彼女が自分ちの経営するギリシャ料理店に来店した男にひと目ぼれ。それまでなんにもやる気がなかった彼女が、それから発奮して学校に通って自分の家以外で(といってもおばさんの家だが)で働いたり、メイクやファッションにも気をつけてどんどんキレイになっていく。
そんなところに運命の再会……そしてなにごともなくゴールイン、とはいかなかった。数々の障害が立ちふさがる。
「ギリシャ人以外の男との結婚など許さん!」と叫ぶ親父を筆頭に、悪気はないがベジタリアンだと言っている彼に羊の丸焼きを「私の料理は最高なのよ?」と勧める、他人の話を全くきかないおばさんとか、勝手に結婚式の招待状を発注してしかも彼の両親の名前を間違って印刷して「気づかないわよ」と平然としている母親とか。
彼がトゥーラと結婚するためにプロテスタントからギリシャ正教会へと宗旨がえして洗礼受けるとか、宗教心薄くたってありえないんじゃなかろうか。彼女と結婚するためにそこまで譲歩するか、普通? 彼氏ができすぎのために、所詮ファンタジーという感がぬぐえない。
(レンタルにて鑑賞。2004/09/25記・再掲)

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【映画】けものがれ、俺らの猿と

これも一般的には絶不評映画。個人的には結構好き。不条理な話だなあと思ったら、原作が町田康だった(笑)
脇役が良すぎる。小松方正、車だん吉、そしてなんといっても噂の鳥肌実!!彼の公式サイトはこちらです。
このDVDを見る前に映画サイトで評判確認してたら、鳥肌実は絶賛されていて、気になってしかないので公式サイトを見てみたらあんなんなので、いったいどういう人なんだろう? 演説見てみたい! と思っていたら、舞台挨拶でちょっと演説してた。音声消されてピーピーゆってたけど。軍服系の人かと思ったら、衣装はどっちかというとゲイテイスト全開だったな。軍服もゲイテイストではあるけどさ。
地元にも年に1回くらいは演説会に訪れているようなのだが、全然聞いたことがない。ポスター見たこともないし。CM聞いたことないし。客、入るんだろうか?
主役は永瀬正敏なので、まあ、普通によかったんですが。ああ、降谷建志もよかったね。ムッシュかまやつも出てるぞ。
あと、音楽良かったと思う。サントラ売れたらしいけど、そうかも。
変なものが見たい人にはお勧め。
(レンタルにて鑑賞。2004/09/25記・再掲)

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【映画】ヴァイブレータ

 なんとなく気になっていたのでレンタル。
 寺島しのぶはいい。サワリの、トラックに乗り込むときの様子、そして乗り込んでからのぎこちなさの演技の上手いこと。
 そしてトラックの運ちゃん役の人も良かった。っていうか、あの男(俳優ではなく役柄)はかなりイイ男だ。別れ際のワイパーはちょっと子どもっぽい気もしないでもないけど、ま、悪くないわな。
 でも個人的にはハマれる何か、意外性みたいなものっていうのがないのでちょっとね。
(レンタルにて鑑賞。2004/10/31記・再掲)

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【映画】ヴァン・ヘルシング、エクソシスト・ビギニング

ヴァン・ヘルシング

 いやー笑いました。
 ラストシーンなど涙が出ました、笑いを堪えるのに必死で。ここまで思いっきりやってくれると、いっそ爽快だ。
 そして次回作作る気まんまんと見た。

エクソシスト・ビギニング

 んーと、企画書のアイディアの寄せ集めを映画にデッチあげるとこうなるかなーという感じ。もうちょっと練ればもっと良くなったんじゃないかと思う。途中がたるい。たるすぎる。地下教会に殴りこみかけてからは割といいけど、いろいろ疑問は残ります。映画館に見に行くのはお勧めしない。

(2作とも映画館にて鑑賞。2004/10/31記・再掲)

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【映画】キャット・ウーマン

いやーええもん拝ませてもらいました。
寿命が延びたかもしれません。
ありがたやーありがたやー。

という感じですね。ハル・ベリーのダイナマイト・バディは!
ウエストの後ろの少し上あたり、背筋の鍛え方は半端じゃないとみた。ああいう身体を見ると、感動しますね。
でも、役柄としてはシャロン・ストーンの悪役の方がよかったかも。全然ハル・ベリー(のナイス・バディ)に食われてないです。
今まで気付かなかったけど、シャロン・ストーンの声っていいな……この人、若いときよりは今くらいのほうがいいかも。いい感じの悪辣中年女っぷりに好感が持てます。
で、ハル・ベリーの身体は若いし、鍛えてることもあっていいんですが、シャロン・ストーンの背中は実にドレスの似合う、適度にシェイプアップされたエレガントな背中で、なかなかこれも眼福でしたな。
話自体はそうたいしたもんでもないのですが、ハル・ベリーとシャロン・ストーンを見るためだけに金払っても惜しくはないですね。

「オマエ、映画で猫が出てくると鼻息荒くなってたぞ。変なとこで興奮してるよ、こいつやべーと思ってた」
↑映画が終わって、一緒に見に行った友人に言われた言葉がちょっとショックでした……。だって猫好きだから猫がいっぱい出てきてたら触りたかったんだもん……。
友人A(子持ち・人妻)の感想は「シャロン・ストーンかわいそうだった~」(なんか深く思うところがあったらしい)
友人B(独身・彼氏なし)の感想は「あのダイヤモンドの爪!あれいいなー。実用的で!! ガラスもきゅーっパコンと切れちゃうなんて便利だよね!!!」
前から思っていたが、友人Bの感想は人と違う。と思っていたら
「あんな風に思いっきり人に暴力がふるえたら気持ちいいよねー。人を殴ってもいい日、とか作らないかな」
と物騒な言葉を嬉しそうにエレベーターの中で吐く。ほら、そこ、同乗者(知らない人)の顔が引きつってるように見えるのは私の気のせいか?(汗)
ものすごーく気の合わないバカ課長との毎日で、ものすごーくストレス溜まってるんだね、友人B。でもバカ殴って会社クビにならないでね(笑)
(映画館にて鑑賞。2004/11/14記・再掲)

追記:ちなみに友人Bはその後バカ課長にアホな反抗して、クビになりました。

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【映画】AVP

プレデター(1)は映画館で見た記憶がある。同時上映だったエンゼルハート目当てに行ったところ、エンゼルハートよりもプレデターの方が面白かったのだ。
当時はプレデターの体自体が半透明なのだろうと思っていたが、今回見てみると要するにあれは光学迷彩なんだなあ。プレデター2は見ていない。
エイリアンシリーズは多分全作見ているはず。特にお気に入りはやはり1作目。あれはエイリアンの全体像が最後に一瞬出るくらいではっきり映さないのが非常によい。恐怖を与える存在は、その姿を日の光に晒してはいかんのだ。
見る前は、あの「エイリアンとプレデターが闘う」というだけで、製作者もそのつもりで作っているキワモノ映画に違いないと思っていたのだが、意外にまじめな造りで思っていたより面白くて驚いた。ただ、設定的には闘う当事者がエイリアンとプレデターである必要性は全くないが。
キャストで気になったのは、南極の氷下ピラミッドを発見した人工衛星を持っているウェイランド社のウェイランド社長をランス・ヘンリクセンが演じているということ。ランス・ヘンリクセンといえば、エイリアンシリーズのアンドロイド:ビショップ役で有名な俳優だ。案の定、ウェイランド社長のフルネームはチャールズ・ビショップ・ウェイランドという。ひょっとしてあのアンドロイドを作ったのはウェイランド社という設定? そこまでは確認できず。でもあのアンドロイドは製作者の姿かたちをモデルにしていたという話ではなかったか? 
と思っていたら、やはり、AVPはエイリアンシリーズに対しての複線的要素を含んでいたようだ。
「ウェイランド」「ビショップ」「アンドロイド」をキーワードに検索をかけたら、このようなサイトがひっかかってきた。
そのうちリンク切れるだろうから概要を書き写すと、「エイリアン」ではカンパニーと呼ばれてリプリーたちの乗る宇宙船を所有し、あのアンドロイド・ビショップを作っている悪の権化の大企業ウェイランド=ユタニ社は、AVPのウェイランド社長の会社が後にユタニ社と合併したという設定になっているらしい。
他には、2人の息子がいる、とヒロインに写真を見せたりするような人はやはりとっとと早死にするわけで、このテの映画で子どもがいる設定の脇役は観客の同情を引いて無残に殺されるためにいるヤラレキャラだ。そんな化学工学者グレーム・ミラーを演じたのはユエン・ブレムナー。この人どっかで見たどっかで見た顔、とずーっと思っていて、帰宅してネットで調べたら、トレスポのスパッドだった。他に(私の見たことのある映画では)スナッチ、ブラックホークダウンに出ていた。どうりで見憶えの顔のはずだ。
見る前までは、ずんぐりむっくりのプレデターよりギーガーデザインのエイリアンの方がCOOOOOL!!に決まってるじゃないのと思っていたけれども、造形の優劣はさておき、映画の後半になるとプレデターの方を応援したくなる。公式サイトでもぶっちぎりプレデターの勝ちだ。そりゃーそうだろう。3人目のプレデターときたらそれはもう騎士道精神に満ちたおちゃめな男前(しぐさが)なんだから。
それに比べてエイリアンは、設定のせいか、動きが妙に動物っぽい。エイリアン1で見せたあのぞくぞくするような冷血の知性はどこにいってしまったのだろうか。ちょっと残念。
しかし、パワーと数ではエイリアンは負けてはいない。プレデターは3人きりだが、エイリアンはうじゃうじゃだ。そしてエイリアンは母子の愛なのである。(ここから先は意味不明かもしれませんが、ネタバレを含むので一応文字色を変えさせていただきます)ママンママン、僕たちが助けてあげるよ。わらわらわら。どっかーん。うがー(母の怒りの逆襲)なのである。母のパワーは偉大だ。
しかし何度見ても、エイリアンの幼虫の苗床にされて腹を食い破られるような死に方だけはしたくないものだ。
最初に出てくる、1904年に突然村人が全員謎の失踪をした捕鯨の補給基地の村の廃墟は後になってもまた出てくるが、このセットの使い方は効果的だと思う。鯨の骨とか。だけど、失踪した村人たちと特定できる遺体が遺跡の中で見つかっていればもっと伏線としては効果的だったのではないかと思う。
それから、物語の前半、遺跡に登場人物たちが閉じ込められてしまうまで、3DCGの遺跡を使ってシーンを繋ぐ手法はバイオハザードに似ているなあと思っていたら、監督はバイオハザード1の人だった。なんでもバイオハザード2の依頼を蹴ってこっちの仕事やったらしい。
主役の美人度と、登場人物が少ないことによるストーリーのシンプルさからいえば、若干バイオハザード1の方が優位のような気がする。バイオハザード2は未見なのでなんとも。
(映画館にて鑑賞。2004/12/23記・再掲)

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【映画】ターミナル

気分転換したかったので、ちょっと強引な予定でターミナルを見に行った。
点数つけるとしたら、5/10。
私はメジャーが嫌いなので、トヨタもNTTドコモも嫌いだ。同様の理由で、スピルバーグもあんまり好きじゃない。エンタメ全開作品は別として、鑑賞候補にスピルバーグのヒューマンドラマ系作品が入っていたら、スピルバーグが監督という理由で候補リストから外れるくらい。
だからちょっとこの点数は不当だといわれるかもしれない。でも、仕方ないんじゃないかな、スピルバーグがヒューマンドラマ作るとどうしても現実味のないファンタジーになるしさ。実際、ターミナルもファンタジーだったしな。
じゃあなんで見に行ったんだよと言われれば、いつも職場で聞いていた地元FMの女性パーソナリティが「ヒロインとの恋物語、という話ではない」と言ってた(おぼろげ)からかな。それと、他に特に見たい映画がなかったから。AVPはもう見ちゃったし。マイ・ボディガードは原作読んだことあるし、しかもその話、嫌いだし(映画のテーマからしてかなり話を変えて私好みの話になっているだろうけど、やっぱりネタバレしてると見る気は萎えるもの)。
カメラというかライティングは興味深いことに、眠らない巨大空港のイメージを強めるためか、強い逆光で人物の輪郭をぼかすようなシーンが何度も使われていた。
そして、舞台となったJFK国際空港の風景の中での最大の驚きは「吉野家」があったこと。空港から出られず金もないビクターが、憎からず思っているスッチーのアメリアを食事に誘うための資金調達にバイト応募するシーンのしょっぱなで出てくるんだけどね。ちょっと見てみたかったなー。トム・ハンクスの吉野家コスチューム。
そういえばトム・ハンクスは、昔はとても好きな役者だった……アカデミー賞獲るまでは(遠い目)
ターナー&フーチなどは特に大好きな作品だ。今回の演技を見てても、やっぱり上手いなあと思う。トム・ハンクス、今はもう萌えないけどな。ダニー・デビートとかジャック・ニコルソンとかジャック・ブラックなら萌えるんだけどな。だめですかね、女子としては(笑)
個人的には主人公とヒロインより脇役が良かったと思う。特にインドから来た清掃人グプタといぢわるな次期警備局長が私のお気に入り。泣けるヒューマンドラマじゃなくて、思ったより笑うシーンが多くてちょっとぬるめの人情コメディくらいの仕上がりなので5/10なのかも。
それと、主人公ビクターからヒロイン・アメリアへのプレゼントが完全に作動してなかったのもよかったかなあ。もしあれが上手くいってたら、安易にハナシつくりやがってということで、確実に評価は4/10になってた。しかしあのプレゼントを13日やそこいらで用意したというのはちょっと無理がないか。
アメリアがビクターに惹かれる理由というのは、ビクターが外国人だからなのかなあとちょっと思ったりした。うまくない言葉で一生懸命話す異国の男とか、誠実そうでロマンティックな恋の予感にくらっときたのかな。アメリアは不倫してるという設定だったからな。
(映画館にて鑑賞。2004/12/30記・再掲)

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【映画】ハウルの動く城

昨夜(2005年1月8日)、ハウルの動く城を見に行ってきた。
動画は相変わらずの質の高さで、CGも多用していると思うのだが、それをそれっぽく見せてないと思う。CGにはそれほど詳しくないのでひょっとしたら、私がCGだと思った箇所は勘違いなのかもしれないけど。
色調のせいか、キャラクターや背景の書き方が、1980年代くらいの、アニメに勢いのあった頃に復調しているような気がしてちょっと懐かしかった。作画レベルは当然当時よりも高いんだけど。

カルシファー自体は好きなキャラだけど、幼稚園児がお絵かきしたような造形なのは微妙。あれってもうちょっとなんとかなったような気もするし、あれがわかりやすいといえばそうなのかもしれない。……うーん、微妙。
ヒンというブス犬はよくぞこういう造形にした!と拍手したいくらいの出来で、動きが本当に犬っぽくてよくて、演出もよかったので、ヒンが出てくるたびに観客から笑いがこぼれていた。

賛否両論のある声優については、文句はない。
倍賞千恵子さんだからこそ、18歳から90歳まで、作中ころころ姿が変わるソフィを演じきれたんじゃないかと思うし、木村拓哉さんについても、彼に特有のちょっと生意気そうな感じを抑えまくっていて最初「これ、木村拓哉?」と思ったくらい。美輪明宏演じる荒地の魔女は思ったより出番が多い、というよりずーっと出ずっぱりで、これまた途中でキャラクターの年齢が変わるために声の調子も変えている。
こういうのはやっぱり実際に年齢を重ねていて、かつ現役で仕事しているような人だから出せる声なのかなと、倍賞さん、美輪さんについて思った。

原作は読んでないから的を外しているかもしれないが、話を端折りすぎた感じがする。エピソードが足りなくて、登場人物の心情の変化や行動がとっぴに見えるので、どうしてもご都合主義に見える。
特にラストの脇役キャラにキスしたときのエピソードは「なんじゃそら!!」と一徹返しをしたくなるほどであった。
で、私としてはなぜソフィがハウルに惹かれるのかわからない。ハウルなんて顔だけでしょ、そりゃ魔法使いとしてはたいした腕かもしれないけど、と思ってしまう。最初のハウルの登場シーンなんて、私がソフィだったら殴ってるよ絶対。物語の後になっても性格いまいち掴めないし。

よって点数は4.5/10。
レイトショーで見に行ったので\1,200で済んだからまあいいかという程度だけど、これに\1,800払うなら他のに行くほうを、私なら選ぶ。
一緒に見に行った友人は至極満足していたようなので、評価も人によってはかなり違うんだろうなあ。
(映画館にて鑑賞。2005/01/09記・再掲)

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【映画】ギャザリング

私はクリスティーナ・リッチ萌えなので、まあいいか、という程度の点数(4/10)だけど、一般人だと「テレビ放映で充分」レベル(3/10)かなあ。こういうネタっつーかストーリーラインも出尽くした感はあるし、セットとか画面とか悪くはないんだけどとりたてて良いということもない。ひいき目差し引いてもクリスティーナ・リッチはいいんだけど、それだけだしなー。いやだから他のキャストが悪いってわけでもない。ただただ地味なのかもしれない。
グラストンベリー近くのイギリスの片田舎の町を舞台にしたオカルトなんだけど、グラストンベリーと聞いただけで「きたきたきたーーー!」と喜ぶ私。
そう、最近資料として借りた「イギリスの修道院――廃墟の美への招待」によれば、グラストンベリーはイギリスで一番最初に教会ができ、少年時代のキリストが来たとか聖杯だの聖槍だのが運ばれてきただのの伝説もある神秘的な土地柄。当然、物語の中にもその伝説の話は出てくる。
で、その田舎町でお祭りに来ていたカップルが穴に落ちる。カップルが見つかったのは今まで誰にも知られず埋もれていた教会の中。男は死亡、女は1週間後に見つかったが、すぐに死亡、というおどろおどろしいオープニング。
その教会の調査することになったのが、美術専門家のサイモン。サイモンの家族は2度目の妻・マリオンとサイモンの連れ子のエマとマイケル。
サイモンの調査することになった教会は奇妙なことに、祭壇のキリスト像が逆向き(さかさまではなく、信徒席側を向いていない)で、背後には使徒なのかなんなのかわからない写実的な人物群のレリーフがあり、ペスト流行の頃に埋められたということだけがわかっている。
ある日、サイモンの妻マリオンはどしゃぶりの田舎道に飛び出してきたアメリカ人旅行者キャシーを車ではねてしまう。幸いキャシーは擦り傷程度の怪我ですんだのだが、記憶喪失になってしまう。しばらくすれば自然と記憶も回復するだろうという医者の言葉に、荷物もなくしていることだし、うちでお世話させてもらいます、と申し出るマリオン。
キャシーは記憶こそないものの、学校の送り迎えをしたりと子どもたちとも仲良くなる。
が、キャシーは生きている人間が一瞬、目の辺りを醜くぽっかりあけた銃痕が開いていたり、口からも胸からも血を流した死者の顔に見えたりする、という幻覚を見るようになる。
夜は、下の子のマイケル(に似た子)が何かに怯えて屋敷の中を逃げまわる夢を見たりする。しかし、この夢は同じものをマイケルも見ているらしく、キャシーとマイケルは神秘的な感覚を共有している。
その他にもキャシーは、町の中でじっと自分を見つめる人々がいることに気付くが、ある夜、夢にうなされて飛び起きたマイケルを追いかけてサイモンの書斎に入り、その、自分を見つめる人々にそっくりな石像の写真を見つける。それは、埋められた教会の壁の石像の写真だった。
歴史上何度となく繰り返されてきた悲劇。その場面に必ず同席し、その悲劇を見ている人々がいた。
――彼らは見に来たれり。西から東から、町から野から。彼らは来たれり。主への敬意ではなく、ただ快楽のために――
彼らはキリスト磔刑の場に居合わせながら、それを悲しむことも哀れむこともなく、ただ己のひまつぶしや快楽のためにそれを楽しんだ。そのために呪われ、悲劇を見続ける運命になったギャザリングと呼ばれる人々。
つまり、この町にそのギャザリングが集ってきている=この町で悲劇が、しかもマイケルに関係した悲劇が起こるということを予測したキャシーは、彼らを守ろうとするが……とゆー話。
テーマは主人公キャシー曰く「誰でも必ずやりなおせる。その気になれば」。黒木的には、怪我の功名。
特に信仰のない私からしてみれば、キリスト磔刑の場にはキリスト教徒ばかりではなく、キリスト教を敵対しする人々やそんなに宗教心もなくただ居合わせた人や、田舎だと娯楽ないから罪人が殺されるのを楽しんで見る人たちもいたはずで、だからってそんな簡単に呪われちゃあたまらないと思うんですがねえ。
それにしても、クリスティーナ・リッチはよかったですよ。眉が半分くらいないからちょっとルネサンスの頃の宗教画っぽい感じで。いつのまにか胸も育ってるしheart01
(レンタルにて鑑賞。2005/01/15記・再掲)

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【映画】ミスティック・リバー

レンタルDVDの感想。
そのうち見ようとは思ってた。私の好きなショーン・ペンとティム・ロビンスが出てるから。この2人、それぞれアカデミー賞で主演男優賞と助演男優賞をこの作品で獲っている。
……いや、しかし。
めちゃめちゃ後味悪いんですが。
見終わったあとの気分の悪さは個人的ワースト3に入るかも。ちなみに他の2本はスリング・ブレイド、この森で天使はバスを降りた。
好き嫌いで言えば、確実に嫌いなほうに入るこの映画ではあるが、脚本は悪くないし、俳優の演技は賞とった2人以外もなかなかで、出来はいいと思う。
ので、点数は6/10かな。
ほんとは他の人にもお勧めしたいんだけど、なにしろ後味がめちゃめちゃ悪いので、お勧めできない。
見ても損はないので、精神状態の良好なときに各自の判断で見てください、という感じだろうか。
あまりにも後味が悪い結末に、某総合映画サイトの感想掲示板のネタバレコーナーでも白熱の議論が繰り広げられていた。見終わったときに、それだけ重い何かは残ると思う。
ティム・ロビンス演じるデイブはとても哀れで、この人の人生ってなんだったんだろうなあと思った。
それから、某総合映画サイトの感想掲示板では「ラストのジミーの奥さんの言葉は怖い」という意見をいくつか見たが、私はそうでもない。というより、あれくらいでないとジミーの女房は務まらないんじゃないかな。大体、デイブの奥さん、バカすぎだし、ミスリードしすぎ。
それにしても、ショーン・ペンもティム・ロビンスもケビン・ベーコンも老けたなあ……。特にこの映画では老けメイクしてるのかもしれないけど。
でも、年をとったことによって、演技や役柄の幅が広がっていく役者というのは、こちらも年をとりつつずーっと見ているが、いいものだ。
ショーン・ペンとか、若い頃はほんとにチンピラ役とか悪役しかやってなかったよなあ。ティム・ロビンスもおバカさんの役ばっかりだったのに、こんな難しい役が回ってくるようになったんだもんなあ。2人とも、もともといい役者だったんだけどね。だからこそ、生き残ってこれたんだろうけどね。
(レンタルにて鑑賞。2005/01/16記・再掲)

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【映画】スクール・オブ・ロック

ジャック・ブラック主演。
いいよ。いいんだけどね。正直言って、アップタウン・ガールズの方がよかったと思ってしまうんだよね。感動したっていうか。
明るく破天荒で熱血なストーリーは、とても面白いんだけどね。
ピンで、あるいは違う路線のやつと一緒に見たら、もうちょっと評価は高かったかも。
それと、やはりジャック・ブラックはハイ・フィディリティのほうがいいと思う。
(レンタルにて鑑賞。2005/01/20記・再掲)

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【映画】アップタウン・ガールズ

監督自ら億面もなく「おとぎ話」と言い切ってるけど、「笑えて泣けるおとぎ話」上等。
しょっぱなではよくある恋愛メインの展開かと思わせといてそうではない。テーマはなんにも出来ない大きな女の子の自立と、意地っ張りでかわいげのない小さな女の子同士の友情かな。
正直、2人でコーヒー・カップに乗るとこはうるっときた。
エピソードの配分のバランスが、個人的には良いと思う。
女性限定でおすすめ。
(レンタルにて鑑賞。2005/01/20記・再掲)

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【映画】ゴシカ

この監督の名前(マシュー・カソヴィッツ)、どっかで聞いたことがあるようなと思ったら、クリムゾン・リバーの監督だった。
ハートウォーミング・コメディとかヒューマンドラマはそうでもないが、ホラー・オカルト・サスペンスの類はできればDVDでレンタルしたいと思っている。なぜなら、映像特典の音声付解説が面白いからだ。
その映画自体がイマイチでも、音声付解説は面白い。製作者の意図がここで表現されているとか、ここはこういうつもりでこうしたとか、そういうのは映像と文章、ジャンルは違っていても参考になると思う。
映画自体は思ったよりはよかった。少女の幽霊の出現演出とか表情とかは正直、かなり怖い。
冒頭から、ハル・ベリーが気が付いたら刑務所に収容されているシーンまでは、少々かったるいが悪くはない。途中の展開はかなりかったるいがそこまで悪いわけではない。ハル・ベリーもペネロペ・クルスも久々のロバート・ダウニングJrもよかった。
じゃあ、何が問題かというと、話がご都合主義なところ。
結局ハル・ベリーの夫殺しは司法上どう処理されたわけよ? そしてペネロペ・クルスも。
そしてあの少女の幽霊って、あんだけのことができるなら、他に色々他人(ハル・ベリーとか)に迷惑かけないマシなことが出来たはずじゃないの? という当然の疑問が噴出するわけだが、監督は「映画館の席から腰が浮くほど観客を怖がらせること」だけを身上に作っているらしいので、そのへんは監督としてはどうでもよかったのかも。監督ラテン系(フランス人)だし。
次回作に期待したい。
(レンタルにて鑑賞。2005/01/20記・再掲)

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【映画】カンフー・ハッスル

いやー、面白かった。
こういう系統の映画って、あんまり見たことないんだけど、最初から最後まで笑いっぱなし。ベタなストーリーも個人的には笑えるツボ。
少林サッカーはいまだに見てないんだけど、あんまりスポーツネタは得意じゃないんで、ひょっとしたらこっちの方が評価高いかも。
ちょっと残酷なシーンが多いので、あんまり子どもには見せたくないかなあ。でも、それによって中国人はやっぱり肉食ってる民族だなあと実感した。
途中、色んな映画パロってる模様。よくわかんないけど。
CMにも出てきていた黒服空中乱舞のシーンは言うまでもなくマトリックス。
他に、映画館で私一人ウケていたのはキューブリックのシャイニングの血洪水のパロシーン。笑うとこではないんだろうけどさあ。笑っちゃったよ。
色々なキャラが出てくるけど、やっぱり最高だと思うのは家主夫婦。特に奥さん。
こういうバカ映画好きなんだよなあ。
(映画館にて鑑賞。2005/01/20記・再掲)

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【映画】オーシャンズ12

 実は評判悪かったらしいのだが、私はオーシャンズ11は好きだったのだけど(ジュリア・ロバーツ以外は)。
 ジュリア・ロバーツが嫌いというわけではないんだけど、どうもこう、品がなくて頭悪そうな感じがするので(決してけなしてるわけではない)、カジノ・キングのガルシアの恋人で美術館の館長っていうイメージじゃなかったから。逆にそういう持ち味が生かされてるエリン・ブロコビッチは大好きな映画で、エリン・ブロコビッチのジュリア・ロバーツも好きなんだけど。
 11の方の、ハイテク・セキュリティの裏をかいたローテクな盗みの手段とか、やっぱり人間は人間に騙されるのねって感じで、おおーーと思っていたのだけど。
 オーシャンズ12は、点数つけると3.5/10か4/10。いくら前の日寝てないからって、面白い映画では意識は飛ばない。
冒頭から全員が終結するまでは、文句はない。というより、アンディ・ガルシア最高。11はちょっと冷酷な感じが強すぎたけど、12のガルシアはちょっと余裕かまし気味で良い。
 ここから第1の盗みまでも、そう悪くはないと思う。いい感じでナイト・フォックス役のヴァンサン・カッセルも出てくるし。
 問題はメインとなる第2の盗み→オチまで。ここからはネタバレなので注意。
 だんだんみんなとっ捕まって人数減って、日数も足りなくなって、マット坊やががんばって考えた挙句がジュリア・ロバーツ偽者作戦ってのはどうよ? 笑ったけどね。あまりにもアホらしすぎて。しかも、ジュリア・ロバーツの友だち役でブルース・ウィリス(実名で出ている)まで出すのってどうよ? やりすぎじゃないか?
 しかもさあ、実は12チームが盗んだのはナイト・フォックスが置いていったニセモノかと思ったら、実は実はナイト・フォックスが盗んでいったのも、伝説の大泥棒の情報によって美術館に到着する前に12チームによってすりかえられたニセモノでしたっていうオチはどうよ? 美術館での盗難事件によって結局12チームは全員女刑事(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に捕まったんだから、危険すぎる。
 ただ、離婚してそれっきり会ってない娘(女刑事)と会いたいという伝説の大泥棒のエンディングの希望をかなえるためにキャサリンを巻き込んだという解釈もできる。が、それにしたって、それまで刑事としてがんばってきたキャサリンの人生を無意味化してるわけだし、そういうのって許されることなのか?
 100歩譲ってそれはキャサリンの選んだことだから問題ないとする。だったら、護送される(と見せかけた)車の、ブラッド・ピットの方についていかなかったら、キャサリンは捕獲されてたんだろうか。運転手はグルだったしね。よく考えるとそれもなぁ……。
 なんで女は仕事と男(結婚)のどちらかの選択を迫られるんだろう、とか考えてしまうんだよね。小説や映画やテレビドラマでも、男は、仕事か女(結婚)か、なんて選択のストーリーはほとんどないのに。
 グチはこの辺にして、ナイト・フォックスの盗みのシーンを見て「あなたはキャッツアイですか!」と突っ込みをいれたくなったのは私だけではないはず。キャサリン・ゼタ・ジョーンズのエントラップメントを思い出した人も多いみたいだけど、私はあれ、ちゃんと見てないからなあ。あのシーンはやっぱりスタントなんだろうか。本人がやったにしろスタントにしろ、ものすごい体だ。素晴らしいことにはかわりがない。
 あと、護送に来たFBI捜査官が出てきたときには、いつものごとく映画館で一人で笑ってた。周囲の人にはなんでそこで笑うのか謎だったことだろう。序盤でガルシア(の手下だったかな?)に親には内緒でって一生懸命言ってたから、ああ、あれは伏線だったのか、これはマット坊やのママだなと、私はすぐにピンと来た。

 エンディングも問題はない。ただ、自分が監督だったら、伝説の大泥棒は伝説のままにしておきたいから、顔は映さないだろうなあ。
 今回はキャサリン・ゼタ・ジョーンズとブラッド・ピットのためのオーシャンズ12だったな。
 キャサリンは目を閉じてると東洋人ぽい。でも、目を開けてると白色系だなーと思う、不思議な顔だ。結構トシいってるけどヘンな崩れ方をしてない美人で、ターミナルのときも思ったけど、性格がよさそうなんだなあ。実際はどうなのか知らないけど。
 で、ブラッド・ピットもよかった。前回よりよかった。実にうさんくさそうな表情が最高だ。
 マット坊やも相変わらず坊や坊やしてて、ボーン・スプレマシーのCM見ても「こいつが元腕利きエージェント? ぷw」となる。童顔すぎ。
 今回は他のメンバーがあまり活躍しなかったのでちょっと残念。一番年寄り役の、前回ぶっ倒れるお金持ち役をした人と中国人役は目立ってたけど、あとが有象無象って感じで、もうちょっと見せ場があればなあと思った。11でガルシアのカジノから売上を奪う話を持ちかけた元カジノオーナー役の人、実はちょっと気に入っているのだが。でも、彼は特殊技能ないのにメンバーに入っているのが謎だ。
(映画館にて鑑賞。2005/01/27記・再掲)

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【読書】刺青の男

10年ぶりくらいだったので忘れていたが、この本は私が読んだブラッドベリの中で一番好きな話「今夜限り世界が」が収録されていた。
それを初めて読んだのは、世紀末が訪れるまで10~15年というところだった。
ひょっとしたらノストラダムスの大予言が当たって1999年に世界は滅びてしまうかもしれない、と、ぼんやりと頭の片隅で思っている中・高校生は少なくはなかったと思う。
ただ、滅びてしまうかもしれない、という予感は、来るべき未来として確固とした確信を持ったものではなくて、めんどくさいこの世というものがすべてなくなってしまったらいいなという、逃避願望だったのだろうが。
「今夜限り世界が」はある夜のある夫婦の物語である。
読みさしの本をぱたんと閉じてしまうように、世界が終わってしまう。そんな夢をみんなが最近繰り返し見る。同僚や、ご近所さんも、大人はみんな見て、そうか、そういうこともあるかもしれない、と妙に納得している。
そして今夜がその夜だと主人公夫妻は確信しつつも、いつもと同じように平和につつましくベッドに入る。
というような話なのだが、どうも私の紹介文はよくないので機会があったら一読されることをおすすめする。
今回読み返してもこの話はやっぱり好きだったのだが、もう一つ、「ロケット」という最後に載っている短編もいいなあと思った。
くず鉄用の廃品ロケットを買い取ったジャンク屋の父親が、子ども達をそのロケットで宇宙旅行に連れて行くという話だ。宇宙旅行はべらぼうな値段がするので、まともにいけばひとり分のチケットしか買う金がない家族なのだが、みんなを連れて行くためにその父親はロケットの窓ガラスにスライドを仕込み、子ども達を「だます」わけだ。
昔は、なんだ、ただのごっこ遊びじゃないか、くだらない、みたいな感想を持っていたと思う。
でも今は違う。このジャンク屋のオヤジが素晴らしい人間に見える。
(2004/06/01記・再掲)

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【読書】夜の子供たち

ルーマニアに医療ボランティアに行ったCDCの女医が、変わった遺伝性血液疾患の赤ん坊を養子にしてアメリカに連れ帰る。しかしその子を無理やり奪われ、その際、同居人の若い女性と元旦那も殺される。奪った相手は至近距離からショットガンで2発ぶち込んでも動いていたバケモノのような人間。女医は奪われた赤ん坊を追ってルーマニアへ……という、要するにドラキュラもの。
主人公は女医だが、合間にブラド・ツェペシュの独白も入る。このブラド・ツェペシュは歴史上では死んだことになっているが、実は現代になお生きながらえていて、闇の一族の長として君臨し、世界の政治経済を裏で操っていた。そろそろ死ぬべき時期かと次の公位継承の儀式を行うことになり、その公位継承者にあたるのが奪われた赤ん坊であった。
女医は、協力者のアメリカ人神父と闇の一族に敵対する龍の騎士団の一員であるルーマニア人の医学生とともに赤ん坊奪回を試みるが、実は医学生は裏切りもので死んだりして、すったもんだの末にドラキュラ城から赤ん坊を連れて元軍人の神父とともにヘリで脱出。ドラキュラ城は死んだ医学生の仕掛けた爆弾によって儀式のために集まった一族もろとも爆発。しかし、実はブラドはごくわずかな側近とともに無事脱出していた。ブラドはルーマニアの民を長年苦しめてきた闇の一族など滅びてもよいと思っていたのだった……というようなオチ。
話自体は可もなく不可もなくといったところなんだろうが、どうしてこんなに読後に不満が残るのか考えてみた。
1.上巻の方では、CDC勤務という設定を活かしてちょっと科学的なアプローチが試みられるかと思ったが、たいしたこともなく期待はずれに終わった。
2.女医の赤ん坊に対する母性愛(?)がとってつけたような感じ。うそ臭い。
3.元旦那とか裏切り者の医学生とか神父とか、男性の主要なキャラはとても魅力的なのに、主人公の女医に魅力がいまいちない。
4.ブラド・ツェペシュがご都合主義。現代のブラドと、物語中で語られる、自分がトランシルバニア公として生きていた時代のブラドの行動や思考にギャップがありすぎて、ご都合主義っぽい。
といったところだろうか。
あまり面白くなかったので容赦なくネタばらししてみた(にやり)。
(2004/06/07記・再掲)

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【読書】屍鬼

1巻の半ばで、やーっと死人が出て面白くなってきました(不謹慎)。
前半は村の人々がたくさんたくさーん出てくるので、頭が変形スポンジになりそうでした。
思えば12国記もシリーズ第1巻はちょっとテンポが悪かったような記憶があります。
小野不由美さんはスロースターターなんでしょうかね。
でもエンジンかかったら、アフターバーナー入っちゃうんですけどね。
というわけで、屍鬼1巻読了。
役者も揃って、面白くなりそうです。
(2004/06/10記・再掲)

「屍鬼」は土曜日中に4巻半ばまで、今日は5巻のラストまで一気にいってしまいました。
いやー、ひさびさに面白い小説読んだわー。
面白い映画とか小説とかに触れると、完全にふつーの読者になってしまいます。こういうときって幸せですねえ。
「屍鬼」はとにかく登場人物が多くて人間関係も(読み飛ばせるけど)複雑なので、作者はちゃんと地図とか作って、居住者の氏名年齢性格血縁関係その他もろもろ書き込んだりしてるんだろうなと思うと、ぞっとします。
副業でマイナーな小説書いてる寺の2代目静信、村に1軒しかない医院の2代目敏夫の2人を軸に、突然村に引越してきた兼正(屋号)の屋敷の娘の沙子、田舎暮らしに憧れてやってきた結城(父)や、親はともかく本人は都会に戻りたい高校生の息子の夏野、ひとつ年上の仲良し恵を村を襲った災厄により失った中学生かおりと小学生の弟昭、寺男の光男、看護婦の律子、とにかく多くの人物が絡みます。
登場人物が多いせいで、同じ段落の中でいきなり視点がその場面に登場する人物AからBへと変わったりもして、最初はちょっと読みにくいしなんとかならないものかと思ったりもするけども、後になればなるほどそんなことはどうでもよくなるくらい面白い。面白いという言い方は不謹慎かもしれないが。
発端は8月のある日、田舎の村の、そのまた奥の小さな集落の住人3人がほぼ同時に死亡しているのが見つかったこと。独居のひとりは野犬に食い散らされ、老夫婦の夫は腐乱死体で見つかった。検死の結果、妻が死んだのは発見された日の未明。つまり、妻は夫の死体と数日過ごしていたことになる。
これがきっかけのように、村のあちこちで伝染病のように広がる謎の貧血症状。これはただの夏風邪か夏ばてだろうと思っていると3~4日で劇的に悪化して内臓不全を起こして死ぬ。若かろうと年寄りだろうと次々と死ぬ。
狭い村でお互い暑苦しいくらいの近所づきあいをしているはずなのに、突然何の予告も挨拶もなしに夜逃げのように夜中に引っ越していくもの、失踪するものもあとをたたない。
なにかがおかしい。とは思っても原因がわからない。手が打てない。調べれば調べるほど何かおかしい、どんどん状況は悪くなっていくという予感ばかりが募っていき、ついに――という、要するに吸血鬼ものなんですが、ネタがわかっていても面白いもんは面白いんですよねえ。
私としては、悲劇は色々あるけど、ハッピーエンドだと思っています。特に静信と沙子にとっては。
でも自分に性格や行動パターンが近くて共感できるのは、静信よりは敏夫かなぁ。
仏教では逆縁と言いますが、「屍鬼」には子どもが死んで、親が残されて悲嘆にくれるシーンが多くて、今まではそういうシーンがちょっと辛かったのに今回は割と普通に楽しめたのはやっぱり弟が突然死んでから3回忌を迎えたせいかなあと思ったり。葬式のときお坊さんがゆってたけど、ほんとに3回忌くらいで落ち着くもんですねえ。
(2004/6/13記・再掲)

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【読書】AV女優、AV女優2

高校中退とか元ヤンキーとかヤンキーじゃなかったけど学校はほとんど行ってませんみたいな人も確かに多いけど、(インタビュー当時)現役女子大生とか生粋のお嬢もいる。
片親でとか両親がいないというような人も確かに多かったが、両親健在で親と仲の良い人もいるし、あんな人たちどうなったっていいと吐き捨てる人もいる。
男性経験だって5人の人もいれば700人というツワモノもいる。
AV女優といっても、本当にいろいろだ。色んなタイプの人がいる。ただ共通するのは、みんな気が強いということかな。あとなぜか元ソフトボール部員率が高いのはなぜなんだろうか。
特に印象に残っているのは刹奈紫之さんのインタビュー。
小学生時代からパタリロでやおいに走り、小学生にして同人女子になった彼女は女子高生のお姉さんたちと一緒に同人誌を作り、打ち上げでみんなでオナニー大会やったり、中学のときにコミケで知り合った女性漫画家(商業誌作家かどうかは不明)の仕事場に行ったらアシスタント嬢たちがコスプレしてレズったり浣腸したり脱糞したりしていた(てか、そんな作家いるのかほんとに?)わけなんだが、そういう環境にすんなりなじみ、女子高に進学したはよいものの先輩同級生手当たり次第に道具使ってやりまくりだったらしい。……腐女子とはよくいったものだ。
レズの隠れ蓑に男と付き合っておけと女性漫画家に入れ知恵されて、付き合った男がとんでもない勘違い男で、その男にまとわりつかれて困った刹奈さんがそのことを女性漫画家に相談すると、騙して連れて来いというので連れて行き、女性アシスタントが妖しく絡み合っている仕事場で、縛って尻と口を犯して、5時間後に遠くの畑の中に裸のまま捨ててきたそうな。
インタビュアーと同席していた掲載誌の編集者が「その話、作ってない?」と聞くと、素で驚いてなんでそんなこと聞くの?という顔で「いいえ」と言ったそうな。
その後、彼女がどうなったか気になったので「刹奈紫之」で検索かけてみた。
………やっぱり彼女はホンモノでした(滝汗)
マニア系のビデオの女優兼監督として健在なようだ。
レズはともかくスカトロ……スカトロはねえ。ちょっと苦手かな。
小説の資料にはなったようなならんかったような。でも面白かった。
面白かったけど、所詮、男性向けの雑誌営業用のインタビューなので、どこまでほんとのことしゃべってんのかなあ?という気はする。AVに出た本当の理由を書かないでくださいと言って語った人もいたし。もちろんその部分は書かれてはいないんだけど。
(2004/06/21記・再掲)

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【読書】69

やー、楽しかった。村上龍でこんなに無邪気で楽しいのって珍しいですね。
1969年は自分はまだ生まれたばかりくらいで、昔(10年前くらいか?)読んだときは60年代の文化や音楽といったものがよくわかっていなかったこともあってか、それとも自分が中途半端に主人公の年齢(17歳)に近かったこともあってか、ここまでは楽しめなかったような気がする。
高校3年生の頃が、32年間生きてきて3番目に楽しかった人って羨ましい。
私が高校生やそこらの頃って、どん底でしたからねえ。精神状態が。
(2004/06/24記・再掲)

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今日から

ブログをはじめてみようと思います。

内容は主に、見た映画、読んだ本の感想になる予定です。

よろしくお願いします。

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